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大学院合同研究科会議議長メッセージ

教養を備えた研究者・専門家を目指して


東京女子大学大学院の目的は、「教養を備えた研究者・専門家」の育成です。教養は、各自が個別の研究テーマを学問の広い文脈の中に位置づけることを可能にするだけでなく、柔軟な研究姿勢を育み、応用能力を強めることにもつながります。この目的のもとに、人間科学研究科博士前期課程では、自らの研究テーマを追究するためのリサーチワークやコースワークとともに、教養を深め、研究の幅を広げるための領域横断的なコースワークを数多く設置しています。博士後期課程では、東京女子大学の教養教育の特色を活かした「比較文化」と「女性学」という二つの研究科共通科目が、多様な文化を受容する姿勢と男女共同参画社会をリードする能力を育むことでしょう。理学研究科では、博士前期課程・後期課程ともに、理論数理学と隣接の自然科学分野を含む応用数理学の二つの分野を密接に関連させることによって、専門領域の深い見識と自然科学の教養と広い視野を併せ持つ研究者・専門家の育成を目指しています。


本学大学院の特徴は、小規模であることと女性教員が多いことの二つです。規模が小さいのは欠点のように見えるかも知れませんが、教員と学生のあいだの距離をグンと縮め、学生相互の関係を深めるという大きな利点を持っています。新入生は、入学してすぐに、自分が学問の共同体に属していることを実感するでしょう。この学問共同体における相互の影響が、研究へのインセンティヴを高め、研究を継続する力になるのです。また、身近にいる女性教員は、研究者や専門的職業人として、将来自分がどのように生きていくのかを考える上で、貴重なロールモデルとなるはずです。博士後期課程の男子学生にとっても、同じ土俵にいる女性研究者・専門家をより良く理解する手がかりになるでしょう。


研究の疲れを癒す自然に恵まれたキャンパスで、共に主体的に研究する仲間として、研究の楽しさを分かち合うことのできる学生との出会いを私たち教員は待ち望んでいます。


大学院合同研究科会議議長
栗田 啓子