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人文学科 哲学専攻

美しく生きるための教養と、問題の本質を捉える力を身につける

人間は誰しも、さまざまな疑問を抱きます。自分が生きている意味は、愛とはそもそも何なのか、
正義の基準はどこにあるのか、人間はなぜ死ぬのか、美や芸術は私たちに何をもたらすのか…。
哲学専攻ではそうした疑問に対して、先人たちが考えてきた過程を学びながら、筋道を立てて自らの考えを深めていきます。
そして、社会に通じる知識や実践力だけでなく、女性が人間として真に美しく豊かに生きるための教養(リベラル・アーツ)を身につけ、問題の本質を見抜く知性と感性を磨くことを目指します。



学びのポイント

1学年35人の少人数の専攻

教員と学生が関心をともにして互いに議論し合い、切磋琢磨できるよう1学年は35人に設定。
ひとりよがりの思いつきや独断に終わらないためにも、また基本に立ち返って反省する習慣を身につけるためにも、すぐれた先人が残してくれた古典をじっくり学べる環境です。

現代の多様な社会問題を根本から考える力を養う

哲学は、普遍的な人間の問題はもちろん、現代が直面している問題について考えることも大事な使命。
21世紀の哲学専攻として、環境や生命、科学やテクノロジー、老いと死、戦争と平和、政治哲学、現代芸術などの問題について深く考える場を提供します。


西洋哲学、倫理学、美学など幅広い哲学を学ぶ

哲学専攻では、プラトンをはじめとする西洋哲学の古典を、古代から現代にいたるまで学びます。
絵画・彫刻・音楽などを取り扱う美学・芸術学、また善と正義、幸福と共生の問題を扱う倫理学など、幅広い視野がもてるよう多彩なカリキュラムが用意されています。

キリスト教学、日本、東洋思想まで学ぶ

東京女子大学の哲学専攻では「キリスト教学」に関する講義・演習を設けており、これを通して広く宗教について深く学ぶことができます。
日本の伝統思想や近代思想、さらに仏教や儒教などの東洋思想も取り上げるように努め、西洋哲学に偏ることのないよう配慮しています。


カリキュラム

人文学科 哲学専攻の教育目標

哲学専攻は、時代と地域を超えた人間の根本的な問いを深く学び、女性が美しく豊かに生きるための真の教養を身につけることで、多様な問題に直面する現代社会に貢献できる人物の育成を目的とする。


4年間のカリキュラム概要


人文学科 哲学専攻の主な授業内容

哲学の基礎

哲学入門Ⅰ

哲学とはなにか、哲学的に考えるとはどういうことか、をゼロから学びます。
哲学することのトレーニングの授業では、常に、受講生の反応、討論などが要求されます。
クリアにものを考え抜く力を養います。

倫理学

倫理学概論

主として行為や価値に関わる倫理的な問題を扱い、人間がどのように自己を見い出し、社会を築いているかを考えます。
そのために、古今のさまざまな哲学・倫理思想を手がかりにし、また隣接するいろいろな学問も参考にしながら、なるべく多面的に検討します。

美学

美学概論

芸術と美的なものを巡る基礎概念(「美的なもの」「批評」「作品」など)やトピック(「醜いものや怖いものが何故芸術になりうるのか?「素人は本当に芸術を評価できないか?」など)を、可能な限り実例に即して、学んでいく講義です。

キリスト教学

キリスト教史

ギリシア哲学との出会いによって新たな命を得たキリスト教は、中世の時代になると、イスラムとの出会いや大学の成立といった激動の中で深められ、12~13世紀に至ってスコラ学を形成していきます。
本講義はこの時代(6~13世紀)に焦点をあて、現代にまでつながるヨーロッパの哲学の根本問題が生み出される過程を見ていきます。

西洋哲学史

西洋哲学史BⅡ

現代を生きる私たちにも強い影響を与えている西洋近代の哲学は、どのような道を歩んできたのか。
個性豊かな哲学者たちがこの世界を理解し、描こうとしてきた試みの数々を、〈観念〉という言葉に注目しながら考察します。

日本思想史 東洋思想

東洋思想史

人間世界の規範の根拠は人間自身にあるのか、あるいは人間を超えたものにあるのか、それともその両者にあるのだろうか。
この講義は、朱子学から近現代に至る中国哲学において、この問いがどう論じられたのかを考えます。



専任教員(専攻の科目を担当する教員)


2015年度卒業論文・卒業講究題目より

  • ・ 造形芸術と西洋近代以降の思想 - ディドロ『絵画論』の研究 -
  • ・ アントニ・ガウディの建築論
  • ・ 西洋絵画における美学的考察
  • ・ アリストテレスの倫理学における「幸福」の概念
  • ・ 愛について
  • ・ 美は人それぞれか
  • ・ オスカー・ワイルドの美学
  • ・ 舞踊の美学 - ノヴェールの『舞踊とバレエについての手紙』研究 -
  • ・ 夢をめぐる哲学的考察
  • ・ プロティノスの新プラトン主義 - 悪について -
  • ・ アリストテレスの倫理学 - 友愛のすがた -
  • ・ 自殺は悪か
  • ・ 共感の可能性
  • ・ 正義と友愛 - アリストテレスをもとに -
  • ・ J.S.ミルの功利主義論 - 災害現場のトリアージに生きる功利主義 -
  • ・ W.ジェームズの真理論
  • ・ 食の日本文化 - 食と共同体 -
  • ・ 武士道について
  • ・ 懐疑について - 人格の同一性とは何か -
  • ・ キルケゴールの哲学 - 『不安の概念』をめぐって -
  • ・ 自殺をめぐる哲学的考察
  • ・ フランスの実存主義 - ルキエの場合 -
  • ・ J.S.ミルの功利主義的幸福論
  • ・ レヴィナスにおける死の考察
  • ・ 人が生きる条件 - 強制収容所の極限状態の中で見えたもの -
  • ・ 「私」についての哲学的考察
  • ・ 武士道論 - 新渡戸稲造の『武士道』をめぐって -
  • ・ 私の死、そして世界の存在について
  • ・ 信じるということについて
  • ・ 九鬼周造「いきの構造」研究
  • ・ 動物と人間の間
  • ・ パスカル『パンセ』研究
  • ・ 18世紀の美学研究 - ヘルダーの著作における対話性 -


2015年度全専攻卒業論文・卒業講究題目一覧


哲学専攻で取得可能な資格

人文学科 哲学専攻の学生は、所定の課程を修了することで、以下の資格を取得できます。
また法にもとづく免許制度はありませんが、日本語教員養成のための課程も設置しています。


学科専攻教育職員免許状学芸員日本語教員養成課程社会調査士認定心理士
中学校教諭一種高等学校教諭一種
人文学科 哲学専攻 社会・宗教 地理歴史・公民・宗教

課程・資格