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人文学科 歴史文化専攻

人類の歴史と文化を現代的・国際的視野から見渡し、その歴史学的考察に基づいて、よりよい未来を構想します

日本・アジア・西洋の3領域それぞれの歴史と文化を探求します。日本史と西洋史は時代(古代・中世・近世・近現代)、アジア史は地域(中国・アジア)を軸にして、多種多様な授業が展開されますが、領域をまたぐ視角による「オリエント史」「イスラーム史」「世界遺産学」や、現代的なテーマに沿った「グローバル・ヒストリー」「カルチュラル・ヒストリー」などの授業も開講されます。このように複眼的な視点から、過去の人びとのあり方をめぐって「なぜ?」「どのように?」と繰り返し問いかけて、先人たちの多様な経験やあり得た可能性を発見し、自身の人生や社会の未来をよりよくしていく手がかりをつかみます。



学びのポイント

歴史の息づかいに耳を澄ます

高校までの教科書は単語の羅列ばかりで、「人」が見えない歴史であったかもしれません。しかし羅列された単語の奥には、生身の「人」が息づいています。歴史文化専攻で学ぶのは、そうした過去を生きた人びとの多様なあり方であり、その人たちが作り上げていた社会や文化のあり方です。


さまざまな資料を駆使して歴史にアプローチする

歴史文化専攻の全授業のうち約6割が少人数の演習授業です。みなさんはここで、過去の人びとが残した貴重な資料を読み解き、討論を通して、自分なりの歴史像を組み立てます。資料は、文字史料だけに限りません。口頭での証言や伝承、絵画や彫刻、遺跡や遺物など、文字以外の資料も活用して、歴史にアプローチしていきます。


カリキュラム


トピックス

・「世界遺産学」の授業で、歴史学と観光学の接点を学ぶ

・「美術史」「考古学」の授業で、モノから歴史を見る目を養う

・「オーラル・ヒストリー」の授業で、歴史の聞き取り調査を体験


4年間のカリキュラム概要


身につく力


  • ・歴史に学びつつ、現代の諸問題と向き合える
  • ・情報源を検証し、根拠に基づき説明できる
  • ・他者の歴史と文化を尊重してふるまえる

主な授業内容

歴史学

西洋史の理論と方法

置かれた時代状況との関わりから、研究者の問題関心がどのように生み出され、史料の選択と叙述の構成を経て、どんな歴史像が語り出されてきたのかを講義します。とくに歴史教育での「ヨーロッパ中心主義」を再考し、また、近代の歴史研究者たちが強い課題意識をもって適用を試みたグランド・セオリーや、諸学説などにも論及します。

歴史学

人文学特殊演習(歴史文化)Ⅱ

少人数の演習形式で発表や討論を行いながら、卒業論文の完成を目指します。前期に学生自身が選択・確定した論文のテーマに基づき、構想と作業計画に関する中間報告を行ない、先行研究や関連史料の収集と、それらの理解・解釈や利用、および学術論文スタイルでの論述法などを実践的に修得して、論文を完成させていきます。

アジア史

考古学(アジア)

アジアの遺跡と考古学の方法論や知見を学び、歴史学をより広い視野で研究する基礎を修得します。またカンボジアのアンコール遺跡やチャンパのヒンドゥー寺院遺跡などを主に、特に東南アジアにおける建築遺跡について研究史を含め最新の研究成果を学習します。

日本史

日本史概論Ⅱ

江戸時代から明治・大正・昭和期の歴史を通観し、日本史を学ぶ上での基礎知識の修得を目指します。各時期の重要テーマやトピックを中心に、アジア・欧米諸国との関係を重視しつつ、近年の研究動向をふまえて解説します。

ジェンダー史

歴史文化演習Ⅱ

西洋古代史クラスでは、古代ローマの女性やジェンダーに関する英語文献を講読し、あわせて関連史料の読解を試みます。その過程で、先行研究の整理の仕方、史料(資料)収集の方法、レファレンス・ブックの使い方、史料の批判的・分析的な読解法についても学びます。

西洋史

文献・資料演習(西洋近世)AⅡ

少人数のゼミ形式の授業で文献・史料を読み込みながら、専門研究をおこなっていくための基礎づくりをします。西洋近世・近代史関連の文献を題材に、読解力を高めつつ知識を増やし、問題意識にも磨きをかけます。

政治史

中国史

周辺地域との関係、諸集団のあり方、皇帝支配と官僚制、富の生産・分配・交易、あるいは、人と人との結びつき方や慣習、諸階層で生み出される多様な文化、儒教や政治思想の展開といった諸側面についての主題を設定し、最新の研究成果や具体的な史料を提示しつつ論じます。

社会史

日本近世史

近世江戸の都市社会の基本構造とその変容について講義します。あわせて、そうした都市社会と向き合った政治権力や行政組織のあり方についても分析します。

文化史

美術史(日本)

諸作品は自らを雄弁に説明してはくれないので、その沈黙の中にあるイメージに接近するため、できるだけ多くの作品を丁寧にながめ、それらを作り出した人々、鑑賞した人々、そして制作や享受を可能にした社会や思想にまで考察を及ぼし、時間の向こうにあるイメージとの対話を試みながら、〈いま・ここ〉にはないものへと迫ります。


専任教員(専攻の科目を担当する教員)


2016年度卒業論文題目より

※人文学科史学専攻の卒業論文題目より


  • ・ 近世の菓子文化
  • ・ 江戸時代の老人と子供
  • ・ 総力戦下の家庭教育
  • ・ 内大臣木戸幸一の終戦構想
  • ・ 近代中国における義務教育
  • ・ イギリス支配下における国勢調査
  • ・ 古代ローマにおけるイマギネス・マイオルム  ~共和政中期から帝政初期にかけての変遷を軸に~
  • ・ アウグストゥスの帝国統治をめぐって
  • ・ 中世のキリスト教信仰と異教信仰をめぐる一考察  ~中世フランスの犬と妖精の信仰事例からみる宗教実態~
  • ・ 中世ヨーロッパの色彩に関する一考察  ~黒の象徴性の考察による、色彩の歴史学的価値の証明~
  • ・ 近世ヨーロッパにおける英葡関係の再構築
  • ・ ヴィクトリア朝における女性と階級 ~階級がロウアー・ミドル・クラスと労働者階級の女性に与えた影響~
  • ・ 20世紀ドイツにおける「ユダヤ人」の移住問題 ~ナチスの対ユダヤ人政策とその影響を中心に~


2016年度全専攻卒業論文・卒業研究題目一覧


取得可能な資格

歴史文化専攻の学生は、所定の課程を修了することで、以下の資格を取得できます。


教育職員免許状(一種免許)

  • ・中学校(社会)
  • ・高等学校(地理歴史・公民)

学芸員


課程・資格