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エンパワーメント・センター長ご挨拶

栗田啓子

エンパワーメント・センター長 栗田啓子(国際社会学科教授)

皆さんは今どのような日々を過ごされているのでしょうか?責任ある仕事を任されるようになっているかもしれないし、仕事に悩み、転職を考え始めているかもしれません(2015年の厚生労働省の調査結果では、2012年に大学を卒業して就職した人の32.3%が3年以内に離職しています)。あるいは、子育てに追われているかもしれないし、すでに子育てが一段落して、何かしたいという欲求を感じているかもしれません。このように、卒業後さまざまな状況におかれている(と思われる)皆さんが、ふと立ち止まって自分を見つめ直し、社会に向かって、つぎの一歩を踏み出したいと思った時に立ち寄る場所が、エンパワーメント・センターです。


「empowerment」という言葉を最近の英語の辞書で調べて見ると、最後の方に「女性の社会的な力を強めること」という説明が出てきます。1995年の第4回世界女性会議以降、この最後の意味が重要性を持つようになっています。エンパワーメント・センターは、女性にとどまらず、人々が力を合わせることによって自らをエンパワー(自身の能力を発見し高めること)し、より良い社会の実現に向けて努力する人間を育成することを目的としています。Service and Sacrificeを標語に掲げる大学として、自分の状況を改善するだけでなく、あらゆる状況にある人々が共に生きてゆける社会のために、新たに得た力を発揮しようとする人になってほしいと願っているのです。


そのような社会を目指すには、とくに女性のエンパワーが必要であると私たちは考えています。それは、世界経済フォーラムが2015年に発表したように、男女格差の観点からすると、日本が調査対象の135カ国中101位に低迷しているという事実を重視するからです。「女性が生きやすい社会は男性も生きやすい社会である」という認識に基づいて、エンパワーメント・センターは、女性の生涯にわたるキャリア構築をサポートするための「キャリアに関するエンパワーメント事業」とともに、「共生社会の担い手を育成するエンパワーメント事業」を実施します。皆さんもぜひ参加してください。