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「学長室から」No.11(2019年10月23日)

読書の秋、学びの秋


 立て続けの台風の被害報道には心が痛みます。18日には、予定していた学内防災訓練を実施しました。台風19号の実被害の安否確認が続く中での実施でした。
   キャンパスは日に日に秋らしくなり、しっとりと落ち着いた風情です。「読書の秋」とはよく言ったものです。本学では、講演会や展示などの企画を構内通路脇に立てた掲示板で案内していますが、この時期は心なしか多いように思います。
 「学びの秋」でもあるのでしょうか。講義を一般に公開しているものもあれば、特別に企画され学外の方々にも開放されているものもあるようです。


 21日夕方、図書館で開催されている「新渡戸文庫の聖書」展に帰宅前に立ち寄りました。特別資料室に所蔵され普段は目にすることのできない新渡戸文庫の聖書数点が展示されていました。興味深かったのは、ローマ字で書かれた日本語聖書。初めて見ました。宣教師が使ったのでしょうか。新渡戸家では、メアリー夫人が使っておられたのかもしれません。他に、一つの「書」(例えば「創世記」など)ごとに分冊し、箱に入れて全巻としたものがありました。どういう目的での出版だったのでしょう。新渡戸先生に買われた動機を尋ねてみたくなりました。
 閉館近くの外はさすがに秋。完全に暮れ、小雨が降り始めていました。知の宝庫の一片に触れた思いで家路につきました。